これは6章実況メモから掘り出したドドド幻覚のふたりのオルトくんを愛してるイデシュラの所感。想いがつのり過ぎてポエム。
オルトに意思はない、プログラムなんだって言った時の声、いやこれもう本当に声優さんがすごいんですが…あの言葉オルトにじゃなくて自分に言ったものだと思うんですよ。「違う」って、あんな縋るように、苦しそうに震えた声で告げる否定。ずっと今まで何万回も自分に言い聞かせてきて、これは前のオルトじゃない、これは自分がつくったプログラムで、自分の意思で自分を慕ってくれているわけじゃない。それを全て誰よりもわかって、その痛みを全部飲み込んで、それでも元の弟と変わらずに愛した。こんなのオルトじゃないって投げ出さずに、死んだオルトが帰ってきたと盲目にならずに、狂わずに、真正面に向き合って、そうだね、こんなことをお前としたねって、懐かしそうに話す。思い出す。オルトが作り物だってわかりながら。昔はゲーム勝ち越してばっかだったけど今のオルトにはもう敵わないなあって。地続きで弟として、変わらずに受け止めてありったけの愛を与えている。きっともう両親からは祝われないオルトの生まれた日をめいっぱい祝福して。オルトのお願いに「兄ちゃんに任せなさい」って今も昔も変わらないお兄ちゃんの決め台詞を言ってあげて、苦手を押して無理して笑って、頑張って奔走して。それを独りよがりと呼ぶこともできるんだろうけど、でもやっぱりこんなにも真っ直ぐに深く透き通った愛を知らない。愛した人を模倣して造ったアンドロイドに、こんなに暖かなアンサーを返してくれる創造主を知らない。前のオルトを想って今のオルトを愛して、今のオルトを想って前のオルトを愛し続けている。ひとりを愛することが、ふたりを愛することになる。そんな、ただひたすらに愛するための愛し方を見たことない。
オルトを重ねて見てしまえば楽になるのに、愛しいと思うたびに寂しさと罪を覚えたりはしないのに、ふたりのオルトのために自分にはそれを決して許さないこと、本当に愛過ぎて泣いてしまう。
Log : 2022.05.01